2021年11月20日
「自分や他人をジャッジ(審判・判定)しない」という言葉をよく耳にします。
「良い悪い」にも、その人ごとの解釈・色眼鏡がはさまっているから
ニュートラルな視点に戻ってみようね、
ということなんだと思います。
でも「ジャッジしない」が
「するべからず!」になってしまうと
ちと息苦しいですね。
ジャッジしているかどうかをジャッジし始めてしまうわけです。
大事にしたいことは、
ジャッジの有無じゃなくて
「解釈・色眼鏡をちょっと脇に置いてみよう」ということなんですよね。
さて、こっからは、私の取り組みです。
私は最近「ただ、○○」という言葉を使ってみています。
これは、自分にも他者にも有効です。
ただ、分からない
ただ、辛かった
ただ、困っている
ただ、疲れている
ただ、やってみたい
ただ、うれしい
ただ、キャッチした
ただ、伝えたい
「ただ」を最初に持ってくると、
ポジティブでもネガティブでもない言葉になるんですよ。
「ただ、今起きている事実」は、
それ以上でも、それ以下でもないですものね?
しかもこれ、
今なら文字通り「無料」ですよ、奥さん!
* * *
さてさて、今のはちょっとした言葉遊びですが、
アレクサンダーテクニークのワークでも
似たようなところがあります。
それは「ニュートラルな”在り方”に戻っていこう」という取り組みです。
心身の不必要な反応を
「やめる」(インヒビション・抑制)というのが
アレクサンダーテクニークの重要なキーワードなのですが、
この「やめる」は、
ちょっとしたトラップでもあります。
人は、自分のクセ (不必要な反応)に、気づきやすくなると
「またやってる!」と自分を罰してしまったりするのです。
(これは学びが進んでいる証拠でもあるのですが。)
でも、ワークを通して
「淡々と・必要なことに・取り組める」コーディネーションになっていくと
さきほどの「ただ、○○」が自然に成立する状態になっていきます。
すると「やめる」のクオリティも変わっていくのです。
「がんばってクセをやめて、
ニュートラルになろうとする状態(笑)」から
ただ、やめる
ただ、待つ
ただ、注意を向ける
というのが
ごく自然に出来る自分になっていく。
「ニュートラルって、そもそもなんだっけ?」
って思うこともあるぐらい自然に。
もちろん、いつもいつもこういう状態になれるわけではないのですが、
「ただ、○○」が自然な状態
という体験を何度もすることは
「今の自分ってどんなかな?」への
新しい視点・目安作りにもなります。
毎瞬更新される、自分の
・今いる場所
・周囲の状況
・向かいたい場所
を、よりピュアな情報としてキャッチ出来る可能性を
体験を通して知っていくのです。
色んなモノサシで自分を測りまくって混乱しちゃった時は、
魔法の言葉「ただ、○○」を使ってみてくださいね!
そして
「ニュートラルな”在り方”ってどゆこと?」という方や、
自分に厳しい方、自分ともう少し仲良くなりたいなという方は、
是非、レッスンにいらしてください。
一緒に「ただ、○○」の魔法を使ってみましょう!
(レッスンはタダではありまへんが・・)