「不自由さ」から見えてくる景色

2021年12月30日

2019年12月に
アレクサンダーテクニーク(AT)の教師養成校を卒業してから
2年が経ちました。

先日「学校を卒業してからもATの学びを続けたい理由は何か?」
についておしゃべりする機会がありました。

私はシンプルに
「見える景色が変わって来たから」と答えました。

端的に言うと、私がATを学び始めたのは、不自由さで切羽詰まってしまったからです。

でも、学校を卒業して教師になっても
「自由」にはなっていません。

「いやぁ~相変わらず不自由だなぁ~(苦笑)、
困ったなぁ、どうしよっかなぁ」と思いながらATのワークを続けているのが今の私です。

 

でも不自由という「異物」があるおかげで、
葛藤し、もがきつつワークを続けていると、ちょっとずつ見える景色が変化していくんです。

ハンズオンすることで、
手を通して相手の方の柔らかさや、中の動きや、流れをなんとなくキャッチすると、何故か「見え方」が変わるのです。

ビルと空

 

外から自分へと、なにか情報が入って来た時、
その情報は、担当の感覚たちにそれぞれ運ばれて行くのだと思うのですが、

感覚の「間仕切り」みたいなものがゆるやかになっていく、そんな感じがするのです。

感覚たち・・ほかの機能たちもかもしれない。
それらが混ざり合って行く、そんなイメージです。

 

雲が切れてきた!

「今まで見ていたものって、
自分が自分に見せていた、”ある見方”だったんだなぁ」

 

「もう少し進んでみると
もっと違う景色が見えるかもしれない」

 

「もう少し進んでみよう」

 

「またちょっと違う場所に出たみたいだ」

空と雲と木

 

こんな感じで、ただただ
「変わって行く景色」に魅了されて
学びが続いています。

”困っている誰かを助けたい”でも、
もはや”アレクサンダーテクニークを多くの人に知って欲しい”ですらないのです。

 

そして、不自由さを克服する!というよりは
不自由という「とっかかり」が、「自分とつながっていく装置」として働いてくれているようなのです。

私が「アレクサンダーテクニーク教師」と名乗って活動しているのは
完全に自由になる方法を伝えるためではなく
「不自由さをどう遊ぶか」を伝えるためなのかもしれません。

 

「きっと不自由であることが、私の財産になっていくんだな」
そう思うようになりました。

 

今年も大変お世話になりました。
みなさま、本当にありがとうございました。
来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

ご縁がありましたら、
レッスンで一緒に新しい景色を分かち合いましょう!

池と空

2021年12月末。
熊谷志おり(^O^)/

 

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