2020年11月10日
今回は、アレクサンダーテクニークとは全っっく関係ないお話です。
私のHPのトップページが写真ではなくイラストなのは、
イラストレーターのフジモトマサルさんの影響を少なからず受けているからだと思います。
フジモトさんは、『こぐまのガドガド』(中公文庫)、
『長めのいい部屋』(中公文庫)などのマンガや、
『ダンスがすんだ』(新潮社)という不思議な回文絵物語、
WEB連載の『火曜日はなぞなぞの日。金曜日はこたえの日』
(ほぼ日刊イトイ新聞 )
そして、月刊『ちくま』の表紙のイラストなど、
たくさんの楽しいイラスト作品で私たちを楽しませてくれていた偉大な方です。
「インターネットのホームページ」というものを知ったばかりの頃、
私がよく訪問していたサイトが、
フジモトさんのHPや、「ほぼ日刊イトイ新聞」でした。
それが私にとっての原点だったのです。
だから、自分のHPを持つということになった時に、
「トップページが写真」という選択肢は、私の中にはありませんでした。
もしかしたら、パっと見て何のサイトなのか分からなかったりして、
門戸を狭めてしまっているかもしれませんが、
自分の写真や、さわやかな風景写真がトップにあるのは、どうにもしっくりこないなーと思ったのです。
アレクサンダーテクニークのサイトとしては、
かなり珍しいかもしれませんね。
フジモトさんのトップページは、今はマレーバクくんですね。
以前はしろくまくんだったと思います。
その当時はHP全体が「建物」に見立てられていて、
なんと屋上もありました。
屋上は、ちょっとしたアニメーションになっていました。
ドアを開けると、
屋上の柵に腰かけて星空を見上げているネコさんの背中が見えて、
しばらくすると、ネコさんがこちらを振り返って手を振ってくれるのです!(とてもかわいいのです。)
たくさんの星たちと、ネコさんの笑顔に随分なぐさめられていましたね。
サイトはこんな感じで、ほんわかしたムードでしたが、
イラストやマンガ作品は、ピリリと風刺が効いていて一筋縄じゃいかないものもあり、そこがフジモト作品の持ち味でもあります。
『こぐまのガドガド』は、個人的には最高のコントマンガだと思っています。
フジモトさんは、2015年に慢性骨髄性白血病のため、
46才の若さでお亡くなりになっています。
これから先、彼の新しい作品に触れることが出来なくなってしまったのはとってもさびしいですが、サイトはまだ残っています。
時々お邪魔して、なんとなーく、
フジモトさん、どこか旅に出ている最中なのかなぁと想像したりしているのです。