2020年11月9日
教師という立場、生徒という立場を考えた時、
そして「教える」「学ぶ」「育てる」という活動を考えた時、
その働きかけ、活動のベクトルは、
教師 →→ 生徒 こんなイメージがあります。
でも実際は、
教師 ←→ 生徒 あるいは
教師 ∞ 生徒
こんな感じなんじゃないかなと私は思っています。
実際、生徒さんにワークさせて頂くことで、
教師が得られるものは計り知れないものがあるのです。
教師には常に課題があって、それに日々取り組んでいます。
自分で勉強することで気づくこともたくさんありますが、
生徒さんとレッスンする、ワークすることで、
自分の課題の糸口、ヒントが見つかったり、
新たな課題が見つかったりすることも多い。
それらが見かると私は、「ポイントゲット!」という気持ちになるんです。
なぜレッスンすることで、
教師にたくさんの恩恵があるのかを考えてみた時、
私は「生きていて機能している人間に触れているから」なのかもしれない、と思いました。
生徒さんも私も、
生身の人間で、一個の有機体で、
呼吸して、血が通っていて、色々知覚したり考えたりしている・・。
一対一のレッスンの場合は、二体の有機体が、
グループレッスンの時は、複数の有機体が、
「機能を通した対話」を繰り返しながら、お互いのよりよいコーディネーションを共に創り合う。
学びのプロセスを一緒にクリエイトしていく。
それは、対話のシーソーのようでもあり、ダンスのようでもあり・・。
(シーソーって、一人でやってもつまんないですもんね。)
レッスンって、創造する行為なのかもしれないなって思います。
ただ一方的に教え、伝えるだけでは得られないものを、
私たち教師は生徒さんから受け取って、ちゃっかり自分の栄養にしているのです。(^o^)