備わっている力のすごさ。

鳩

少し前、あるお店で「小鳥の巣」を見る機会がありました。
鳥たちが、その土地にある素材を上手に組み合わせて作った
自分の家ですね。

お店の方に、
ヤシの木系の枝や皮は、軽くて運びやすい上に柔らかいので
鳥たちが好んで使う材料らしい。

日本では、ビニールテープがちょこちょこ使われる傾向がある。
そんなことを教えて頂きました。

詳しい人は巣を見ただけで、どんな鳥が作ったか分かるらしいです。

その内、「教わったわけではないのに、家を作れるってすごいですね!」
という話になりました。

彼等は、必要な時期になったら自然に自分の家を作れちゃうんです。
生まれた時からもう、家を作る力が備わっている。
壊れちゃっても、また自分たちで一から作れるんです。
うらやましいですね。

私たちにも「備わっている力」ってたくさんありますよね。
特に意識しなくても自然に働いている機能たちに
日々支えられて私たちは生きています。

 

「自分の使い方」も、本来は備わっているものです。
もう失ってしまった、自分はもともと持ってなかった、ってわけではなく、
誰でも持って生まれてきています。

じゃあなんで「元々備わっている」のに、
誰かから習わなきゃなんないんでしょうね?

それは多分・・・持っているものの使い方を忘れている
ってことなんだと思います。
持っているんだけど、今も働いているんだけど、
「よりよい働かせ方を忘れている」、それが私たちなんだと思います。

 

アレクサンダーテクニークって、
「ないものを習う」のではなくて、
「持ってるものの ”思い出し方”を習う」ってことなのかもしれないなと
今の私は思っています。

というわけで。
「備わっている力」は逃げてったりしません!
「思い出す」のは、いつからスタートしても大丈夫です。
だって、もう持ってるものだから。

 

今の時期、色々予定が崩れてしまったり、見通しが立たなかったりで、
みなさん自分の生活の維持で精一杯だと思います。

それでも、自分の中に「自分を生かす力」があることを、信じてみてください。

そして、
「そろそろ”思い出し方”を習ってみようかな?」っていうタイミングが来たら、
是非お会いしましょう!

家の作り方は思い出せないでしょうけど、
家を作る時の「自分の使い方」は、
きっと思い出していけると思います。


2020年4月4日