2020年11月13日
前回は、レッスン前にざっくりとしたテーマを決めたことが、
私の思考のフリーズの緩和につながったらしい、というお話でした。
(思考のフリーズと温泉(フリーズ篇))
「らしい」というのは、あくまで私の仮説だからです。
「思い当たることって言ったら、この辺かなぁ?」というものですね。
今までもレッスン前にテーマ的なものは決めていたのですが、
どちらかというと、やや段取り寄りのものでした。
「こういう説明の仕方をしよう」
「こういう順番で進めよう」
というような。
あるいは、
「これが起きないように、こう取り組もう」
という予防策的なものを。
例えば、「目の前のこと以外にも、広く注意を向けよう」。
これは自分の反応も含め、今起きていることと適切な距離を取るためです。
自分の後ろや上や横の空間にも注意を広げていくことで、
起きていることを俯瞰した視点で見ることが出来るからです。
この中に「フリーズ対策」も含まれていたのでした。
* * *
これらに対し、今回は
個別の対策、段取りではなく、もっと大まかな「在り方」をテーマにしたのでした。
「表面的な形に惑わされずに」
「全体的なつながりに戻って来るようにしよう」
「生徒さんの中に必ずある、つながりにコンタクトしよう」
何かが起きるたびにアタフタと「火消し」に回らなくても、
生徒さんと私のプラマリ―コントロールが「常にあることを」信じれば、
火は勝手に弱火になるんじゃない?と、なんとなく思ったからです。
これも言ってみれば仮説ですね。
ここで言う「起きること」とは、
反応として首が固まったり、背中が短くなったり、視野が狭くなったり・・というようなことですね。
これは生徒さんだけではなく、教師である私の反応も含みます。
今回の取り組みを音楽で例えるなら、
「多少メロディーの音飛びがあっても、ベースでしっかり受け止めよう」
みたいな感じでしょうか?
逆に「細かいメロディーの正確さを、ちょっとあきらめてみた」とも言えますね。
この「メロディーをあきらめて、ベースを選んだ」ことによって、
結果として私の思考のフリーズは減り、
今までよりも、全体を見渡しやすくなっていたのでした。
この「直接フリーズ対策だったわけじゃない」というところが実はミソなのです。
あれれ?タイトルの「温泉」、なかなか出てこないですね?
多分次回出てきます。
もう少しおつき合いくださいね。