2021年4月10日
以前からちょこちょこリクエストをいただいていた
「アレクサンダーテクニークを学び始めてからの私の変化」について、
遅まきながら書いてみようと思います。
少しでもご参考になることがあればうれしいです。
(あくまで私個人の経験と見解です。)
今回は、見た目の変化についてです。
なにが起きてるんだろう?
アレクサンダーテクニークのトレーニングを受け始めて、
わりとすぐに気がついた、分かりやすい私の変化は、
なんと「肩幅が広くなったこと」でした。
学校に入学して約半年後のこと。
私は顔を洗った後、
首周りや鎖骨周りをマッサージするのが習慣なのですが、
ある時気がついたのです。
鎖骨から肩の方へ向かってマッサージしていく時、
なかなか肩の端にたどり着かないことに!
あれあれあれあれあれ~~!
私こんなだったっけ?
一体なにが起きてるんだろう?
そう思いました。
そのうち肩幅だけではなく、
「肩の厚み」みたいなものにも気づくようになりました。
いつも着ていたTシャツの肩のところがパツンパツンになってきて、
SサイズのTシャツがだんだん似合わなくなってきました(泣)。
でも体重は殆ど変わらずで、
太っているというわけではなさそう。
逆に痩せたわけでもありません。
私は古くからの友人にこの事を話してみました。
「あー、そういえば熊ってさ(私のあだな)、
いつも脇の下をキュッと締めて、
ちょこまか動いてるイメージだよね!」
と言われました。
あ~、なるほど。
この「脇の下をキュッ」というのは
学校でも随分指摘されていました。
先生からハンズオンを受けつつ、
「この脇の下のギュッっていうの、やめられないかなぁ?
もーっとやめられると思うよ。
もーっとやめられるよ・・」
と言われ、やめていくと
私の脇の下は柔らかくふわっと広がっていったのです。
何かをやめていくことと、
自分の幅や厚みが出現したことは
どうやら関係がありそうです。
※ハンズオン・・気づきを促したり、方向性をガイドしたりする手の技術のことです。
幅を「どこから」見るか?
自分の身体の変化について
最初私は「肩幅が広くなった」
という見方をしていました。
でも友人や先生の話から、
私の見方は逆だったのではと思うようになりました。
肩の幅がだんだん広がった、というよりは
私は自分の幅を狭めてこれまで過ごしていたらしい。
そして狭めることをやめていくことで
「私本来の幅に戻っていった」
というのが
本当のところのようです。
私の肩幅の変化は、
ある出来事をいつもと違う視点から
見ることができるようになった
ひとつのきっかけでもありました。
新しい価値感の発見?
余談ですが
アレクサンダーテクニークを継続して学んでいくと
見た目はかなり変わります。
学校の先輩方や同僚達も3年間で随分変わりました。
総合的にはスタイルが良くなる
と言ってもいいと思います。
でも残念ながら、必ずしも「痩せる!」ということではないのです。
ただ、全体的にのびやかにしなやかになっていく
という言い方は出来るんじゃないかなと思います。
誤解を承知で言わせていだだくならば、
「パキパキしていた体が
シュルンとなっていく」
私にはそんな風に見えていました。
堰き止められていた「つなぎ目」がだんだん無くなって、
バラバラにそっぽを向いていた手足たちが
ひとつながりになっていったように
私には見えました。
私みたいに華奢な印象だった人は、
ちょっと強そうに変化したりします。
最初は少し戸惑いましたが
「堂々としなやか!」になっていく身体の変化は、
頼りになる新しい友達が出来たみたいで、なかなか面白い経験でした。
SサイズのTシャツが着られなくなったのは残念ですけどね!
・ ・
もう一つ書き添えておきますと、
私の場合、
腰の反りが減ったことで
胴、特にお腹周りが長くなったりもしました。
犬が2足でビヨーンと立った時
みたいな感じが近いかも知れません。
「胴が長い」って、
一般的にはスタイルがいいとは言えないかもしれませんね。
でも誰かが決めた 良さ、美しさ、ではなく
「ちょっと未知だけど、より自分らしい姿」になっていくのは
爽快でもありました。
誰かが決めた価値観、モノサシからはみ出していく。
そんな楽しさだったと思います。
既成の価値観にな~んとなく反抗心がある方は、
アレクサンダーテクニークってなかなか楽しめるんじゃないかなぁと
私は密かに思っています(^o^)。
「私の変化」シリーズ!
第2弾はこちら→ 自分ルールの引っ越し