「古びた正解」を捨てていく。

2022年9月11日

前回の
「言葉で説得しない」代わりに。(前編)
「言葉で説得しない」代わりに。(後編)

の続き&完結編です。

前回は
「自分の背中とその後ろの空間」を大事にするという
小さなワークのご紹介と
その解説を書きました。

シンプルなワークに取り組むことで、
介護施設の利用者さんとの新しい関わり方が「結果として」生まれていったというお話でしたね。

今日は、アレクサンダーテクニークでとても大事にされている問題、
「結果」と「取り組みの過程プロセスについてお話します。

プロセスの虹

「結果」は狙えるか?

・利用者さんのネガティブな訴えに対して、「何か言ってあげなければ・・」と焦ることが減った。

・今の私に出来ないことは、深追いせずにいられた。

・「この方ってどういう人だったかな?」という、新しい気持ちでその人を見ることが出来た。

 

これらはどれも
私の取り組みの「結果」として起きたことであって、
「起こることを狙って」やったわけではありません。

 

もしもこれらを
お手本やマニュアルのように「狙って」「やろう」とするなら、

・「何か言ってあげなければ・・」と焦るのは、効果的じゃないのでやめましょう!

・今出来ること、出来ないことを冷静に判断しましょう!

・いつも新鮮な気持ちで、利用者さんに接しましょう!

という表現になるかなと思います。

 

 

どれも内容的には決しておかしくはないですよね?

実際効果的かもしれません。
ある種の「正解」かもしれません。

でも「ライブ感」はかなり減るんじゃないかなぁと思います。

 

そもそも「新鮮な気持ちで接しましょう!」とスローガンのように言っている時点で既に「新鮮」ではなくなっていますよね(笑)

「新鮮さ」は「狙って」生じてくるものではないですものね。

そして、生きたコミュニケーションって
一期一会で、まさにライブ!なんじゃないかなと私は思うんです。

 

「ライブ」は狙いを手放すこと

実はアレクサンダーテクニークで大事にしているのは
「結果として起きること」よりも
「取り組みの過程プロセス」の方なのです。

今回の場合は
「背中とその後ろの空間を意識する」というのが
“取り組み”ということになりますね。

 

アレクサンダーテクニークでやっていることは
活動の種類・目的に関わらず
全体の機能がよりよく働き合うことです。

その結果、目的の活動に何が起きるのかは・・・
実は分からないのです!

「よりよい何か」は
取り組みによって「間接的に」起こってくるものだからです。

 

プロセスの虹

見通しが立たないことに自分をあずけるのは
ちょっと怖いかもしれません。

私も「過去に起きたよいこと」に
自分や相手を寄せて行きそうになることがよくあります。

 

でも・・。

「今の利用者さんと、今のわたしがどう出会うか?」を本気で大事にしたい時、

古びてしまった正解、正論は
かえって「出会い」の邪魔になってしまうかもしれない。

また「私は正しい答えを知ってるんだもーん」という態度が
利用者さんに透けて見えてしまうかもしれない。

何より、こういう在り方ってなんかカッコ悪いなぁと最近私は思うのです。

 

アレクサンダーテクニークでは
「結果」に突進している「結果至上主義」の在り方を
「エンド・ゲイニング (end-gaining)」

「過程」を大切にする在り方を

「ミーンズ・ウェアバイ (means whereby)」
と呼んでいます。 

エンド・ゲイナー (結果に突進する人)は、
機能を邪魔する「自分の使い方」をしていることが多い、というわけなのです。

・  ・  ・

「古びた正解」より大事なもの

「結果」として出てきたもの、見えてきたものを
人や自分を思い通りに動かすマニュアルとして使うのではなく、

「結果」は参考程度にして置いておき、
「自分の使い方」という取り組みのプロセスに戻ってくる!

・そして目の前の人と共に
今のコミュニケーションを「クリエイト」していく!

私はそこを大事にしていきたいと思っています。

 

今のわたし

 

アレクサンダーテクニークは
「上手く行くやり方」「ハウツー」を量産するためのものではなく

「毎瞬のベストを生きる」ためのものなのです。

 

今の私の理想は
「古びた正解」を捨てながら「今の在り方」を探求すること!

 

と言っても、私も普通の人間なので
「いい結果」に心が揺れて、
今がフリーズしてしまうこと多々!であることも
正直に告白しておきましょう(^o^)

虎ぼる太くん(左)

長めの葉っぱの罫線(うす緑S)
ここまでのお話。
「言葉で説得しない」代わりに。(前編)
「言葉で説得しない」代わりに。(後編)

 

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